株式会社トミーウォーカーが運営するネットゲーム「SilverRain」のPC雪白ハクヤの日記帳。
 スポンサーサイト


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。






--⁄--⁄-- --:-- カテゴリー:スポンサー広告
▲pagetop








 【終章】瞬く光


家に帰って、お風呂に入って冷え切った身体を温めた翌日。
晴れやかなそれでいてくすぐったい気持ちで忍と朝食を食べた。
しきりに目があって、照れくさく笑い、笑い返される。


「・・・あの、さ。マジだよな?」


椅子に座った足をぶらぶらさせながら、ちらちらと忍を見やる。
もう一度だけ確認したかった。
自分の臆病さが招いた幻聴や夢想でないだろうかと、起きたときから落ち着かなくて。


「ハクヤは心配性だなー」


卵焼きを口に運んでいた忍ははたと箸を止めて、眉を下げて笑う。


「しょ、しょうがねーじゃん。なんつーかここ数日ぐちゃぐちゃだったし、忍も帰った後態度あんま変わ「好き」


凄い勢いで箸を落とした。ハクヤが。


「一個だけの好き。ほっとけないというかええっと、髪も、目も、声も、好きだし。えっとそれか・・・」

「ぬあぁー!!!? ちょ、ま、し、しの・・・タンマ!タンマ!!わかった!俺が悪かった!!!!」

「えぇぇー。ハクヤだって俺が困っても言うのに!」

「言うのと言われんのだと破壊力が違うのがよく分かったんだぜ・・・。あーっと、その、わかった。よくわかった。もう勘弁して」

「・・・今日はハクヤの方が真っ赤だなっ」

「・・・あ、赤くとかなってねーし!!」


顔が熱い。何故か嬉しそうな忍に怒ることも出来ず、左手で顔を覆う。
すると、忍が頬を紅潮させてそれからちょっとだけはにかんで笑っているのが指の間から見えた。


「・・・ふふ」

「・・・へへ」


ああもう、そうとも単純に嬉しい。
あっという間に顔が崩れた。
ぱくぱくといつにも増して調子よくご飯を口に放り込む。
いつもより美味しい気がする。

1つだけの好き。
忍はそう言ってくれた。
あんなにも手を伸ばして渇望していた存在が手を伸ばし返してくれたことがこんなにも幸せだったとは。
ご飯と一緒にその幸せも噛み締めてみる。
やっぱり幸せだった。


「あ、今日は早めに出るんだぜ。ちょっと最近会ってなかった奴に会ってくる」

「うん。今日はハクヤ早起きしたものなっ」

「ちょ、珍しそうに言うなよ!忍はゆっくりしてていいからな!」

「うん」

「・・・後で来るよな?」

鞄を肩に担いで廊下へ出ようとした矢先、思わず忍の方を振り向いて確認する。


「行くから大丈夫っ!」


耐えかねて笑ってしまった忍に形だけ怒って先に家を出た。
いってらっしゃいと、背中越しに柔らかい声を貰って。

▼続きを読む


スポンサーサイト



2008⁄05⁄01 23:28 カテゴリー:SS
▲pagetop










| HOME |

プロフィール

雪白ハクヤ

Author:雪白ハクヤ
性別:男
職業:クルースニク×魔剣士
誕生日:11月8日


最近の記事


最近のコメント


最近のトラックバック


カテゴリー


月別アーカイブ


ブログ内検索


RSSフィード


リンク


FC2カウンター


▲pagetop


Copyright © 2008 自由ノート. All Rights Reserved.
template by nekonomimige material by blannoin
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。